誰と食事したい？

あるオーストラリアの食品会社が行なった実験のお話です。


「もし、世界中の誰とでも自由にディナーができるとしたら、誰と夕食を食べますか？」この質問を親と子、それぞれ別々に質問してみました。


まず、親たちに質問すると「そりゃ、マリリン・モンローだよ」とか、有名な歌手や映画の大スター、あるいは歴史上の人物の名をあげるなど様々。


さて、次に子供たちに同じ質問をすると、どんな回答が返ってきたか？
親御さんたちは別室のモニターで子供たちの姿を見ていました。


「バットマンなんて言うんじゃないの？」「スーパーマンかもよ？」などと笑って見ていたら、子供たちは、「有名人じゃなくてもいいんでしょ？だったら家族がいい！」


「うーん、多分、パパとママかな？」
「ママとパパがいい！」


「パパとママ！パパとママに、どんな一日だったかを話しながら食べるのが好きなの！」


「オー、マイガッ…」その様子を見ていた親たちは我が子の回答に驚き、口元に手を当て、目を潤ませます。


子供たちのモニター映像を見終わったある母親は涙ぐみながら…。「誰といるのが一番楽しいか…子供たちに教わりました」


あるお父さんも感動しながら「このことは、ずっと忘れないよ！」あなたなら、誰と食事を共にしたいですか？


(西沢泰生著「ほろりと泣けてくるいい話33」)