顧客満足の裏に利益
120年前、トイレは木造のおまるや汲み取り式。汚れやすく極めて不衛生だった。当時28歳の大倉氏はヨーロッパで真っ白なトイレを見て感動した。
需要もなく下水道さえない時代だったが「日本でも快適で清潔な生活を」と決意し開発をスタートした。
しかし前例がない為、開発は手探り状態で焼く途中で崩れたり、便も付きやすかった。
マグカップ等の陶器はツルっと見えるがよく顕微鏡で見ると細かい凹凸があり、そこに茶渋がこびりついて汚れる。
大倉氏はこの問題を解決するために1万7280回素材や薬を調合。売れる保証はなく周りから反対されたが、諦めなかった。
そしてツルツルで汚れが付かず水でサッと流れるトイレを完成。
大倉氏は東洋陶器株式会社(現TOTO)を設立。大倉氏逝去後、TOTOは独自の温水洗浄便座ウォッシュレットを開発。
今も日本の快適で清潔な生活に貢献している。どうしても親切が第一求めるべきは顧客満足。利益はその影なのです。(大倉和親)
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