世界中で話題になった1枚の写真
見ず知らずの赤ちゃんに授乳する女性警察官を写した1枚の写真が世界中で話題に...
撮影された女性警察官と赤ちゃんの写真が世界各国で大きな感動を呼んでいます。
女性警察官のセレステ・ジャクリーヌ・アヤラさんの任務先はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの小児病院です。
彼女の勤務時間が間もなく終わるという時、小さな赤ちゃんが搬送されてきました。
赤ちゃんは育児放棄されていたのか衛生状態が悪く、栄養失調でやつれた体から大声を出して泣き続けていたそうです。
しかし他にも急患がいたため、病院のスタッフはすぐに赤ちゃんの面倒をみることができない状態でした。
そこでセレステさんはスタッフの代わりに赤ちゃんのお世話を買って出たのです。
その際に彼女は見ず知らずの赤ちゃんに授乳もしました。当時の心境をセレステさんは当時を振り返り、このように語っています。
「しきりに手を口にもっていく赤ちゃんの様子を見て、空腹だということに気が付きました。そこで病院のスタッフに赤ちゃんに授乳してもよいか尋ねました」
セレステさん自身も乳児の母であるため、赤ちゃんの空腹にいち早く気付くことができたのでしょう。
また、明らかに育児放棄されていたとわかる赤ちゃんの状態を見たセレステさんは子を持つ母として辛い気持ちになったそうです。
そして、社会はこのような子供たちにもっと目を配るべきと話しています。授乳中の写真を撮影したのはセレステさんの同僚であるマルコス・エレディアさんです。
マルコスさんはこの胸が熱くなる場面を多くの人に見てもらい、育児放棄・虐待問題に対する社会的関心を高めようと考えて写真をネット上に投稿しました。
赤ちゃんのその後マルコスさんはセレステさんの愛情あふれる献身を世界に示したかったそうです。
我が子ではない赤ちゃんに母親のように救いの手を差し伸べ、赤ちゃんの汚れなどを気にしないセレステさんを尊敬していると語っています。
育児放棄されていたのは赤ちゃんの他にもいた5人兄も同様でした。計6人の子供たちは決まった里親さんのもとに聞もなく引き渡されるとのこと。
また、セレステさんは上司に自身の行動を評価され、数日後に昇進が決まりました。
母親として我が子に愛情を注ぐのはもちろんですが、助けを必要としている子供にさえ手を伸ばすのは誰にでもできることではありません。
そして必要とおもえばためらうことなく授乳もする無私の心をセレステさんは持っています。市民にとって良き模範となる素敵な警察官ですね。
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